自分の子ども

以下、親になったこともない学生が考えたこと。

 

ボランティア中に、親が泣き止まない子どもの顔面を叩く瞬間を見た。心がズキっとすると同時にカッと怒りが湧く。「親だろうがなんだろうが手をあげてんじゃねえぞ」って思った。でも、思っただけ。別にその場で言うことも出来ない(そもそも言う勇気なんてなかったんだろうな)。

 

私に出来たことは帰りの時間までその子と一緒に遊んで、少しでも楽しい時間を過ごしてもらえるよう努めること。言い方は悪いが、ボランティアが遊び相手をしている間は親御さんから離れられる。

 

師の過去の話で出てくる「せめてここにいる間だけは楽しい時間にしてあげたい」という気持ちが少し分かった気がする。

 

痛みで子どもをいいなりにするのがしつけだと思っているような親がいるなら、それは愚かだと思う。子どもはされたことを覚えているだろうし、中には将来仕返しをしてやろうと思う子だっているだろう。

 

「痛みなんかで子どもを育てられないこと」ほとんどの親御さんは分かっているはず。でも、手をあげてしまうことがある。

 

子育てってそんなに過酷なものなのか。他の子にはカッとなっても暴力を振うことなんてないのに、自分の子には振るってしまう。

 

頭で分かっていても、自分の子となるとうまくいかないって話は聞く。そんなにも自分の子どもって特別で例外な存在なのか。私は親になった経験がない以上、その意味を真に分かっていない。