これから先

今日はゆめパークの西野博之さんの講演に参加してきました。西野さん、実行委員長をしてくれたゼミの先輩をはじめ関わってくださった皆さんありがとうございました。

 

 

【感想】

 

生の声で語られるゆめパーク誕生まで、そしてゆめパークという場所。これからの教育や地域のつながりについて考える本当にいい機会となりました。

 

冒頭、「大人はいじめがある職場なんて行かない、職場を変えるという選択ができるのに、子どもたちはいじめがあって苦しくても学校を休めない。休んではいけないと思っている」という話がありました。

 

多くの親は「自分も学校に行って今の人生がある。学校は行ったほうがいいに決まっている。学校は行くもんだ」という思いを持っていると思います。「正しい(そもそも正しいってなんなの?)親に見られたい。」という思いや理想の押しつけ、「ふつうは〜だから」や「ちゃんと〜しなさい」という言葉がどれだけ子どもを追い詰めているか知りました。そしてそれらは子どものストレスとなり、いじめなどにつながっていく。

ようは子どもたちの中には一番近くにいる大人である親の押しつけによってまいっている子がいるということ。

 

講演でも紹介されていましたが、

「生まれながらに一人の人間であり、権利の主体である」

という言葉。

 

「子どもだから大人の言う事を聞いていればいい」、「子どものくせになにを言ってるんだ」こんな言葉を親にかけられていれば子どもたちは親の言いなりでしかないし、おそらく自分の幸せを見つけることはできないでしょう。

 

不登校支援についてまずは保護者を安心させることが大切だと分かりました。親の「学校に行かせないと。この子が不幸になってしまう」という焦りや不安が子どもたちを追い詰めます。不登校は問題行動じゃないし、悪い偏見を持つのやめましょうと。「今の時代、学校に行かなくたって生きていく方法がある。学校以外にも学べる場所がある。」と親が理解し、味方になるだけでも子どもたちは救われる。

 

また、学校に行かない(行けない)子どもたちの多くは「安全で、安心できて、楽しく楽しく学べるなら学校に行きたい」と思っていることを知りました。では問題はその子ではなく、学校という場所のあり方ではないでしょうか。

 

今の(今のってところが肝心!)学校教育がマッチしない子どもたちのために学校教育以外の学習権が保証される場所が求められている。このニーズが社会の変化とともに高まった時、学校教育も変わらざるをえないはずです。

その変化の時に子どもたちのために動けるよう、勉強したり、経験を積んだりしなくてはなと思いました。

 

多様なつながりが多くのものをもたらすこと、大人として子どもたちを信じることの大切さを改めて感じることができました。お話を聞いて終わりではなく、これから何を考えて、何をしていくかが求められますね。